2017年10月9日〜10日
福島県南会津町で、いよいよTOMODACHIふくしま香LINKプログラム 2017が始動し、第1回目が開催されました。1回目の「観光と香り」をリンクする試みは2月。毎年2月に、下郷町中山地区「なかやま花の郷公園」で開催される「なかやま雪月火」。その名の通り「雪」、冬の夜空に輝く「月」、そしてろうそくの灯火が「火」を表していて、この3つのコラボレーションが、里山に幻想的な空間を作り出し、その美しさから日本夜景遺産にも認定されています。
ふくしま香LINKプログラム前半は、その「なかやま雪月火」のストーリー作り→ 香りづくり→ 演出まで!第1回目は地元に伝わるお話しをベースに「雪の中に咲く幻の花 〜なかやま雪月火」のストーリーを作ります。
2017年コアメンバーの学生とサポートメンバーが集合。自己紹介とオリエンテーションを終えたら、「なかやま雪月火」ストーリーづくりのワークショプ①「ふくしまの民話を聞く」に入ります。
今回のワークショップの講師は、語り部 山田登志美さん。昭和2年生まれ、御歳 90歳の登志美さんは、もう話せる人がほとんどいないという昔ながらの会津弁で昔話を語ります。それは登志美さんのおばあちゃんから聞き継がれた話で、やわらかい語り口でところどころに人生の教訓や道理が散りばめられています。
「今興味があることは?」という質問に「あの世。死んだじいさんに早く会いたい。」と答えるおちゃめな語り部 登志美おばぁですが、その語りは生きた文化財として、民俗学的にも高い評価を受けています。これまでも各地の小中学校や公共機関、企業などからの招待で各地をまわって活躍しています。なんと、世界各国から語り部が集まる集いにも日本代表として参加したことがあるそうです。
2日目朝は恒例、朝の散策。
散策の後は、ストーリーづくりのワークショプ②「花と表現」のワークショップに入ります。
フラワーアレンジメントと華道を10年以上続ける講師 富田祥子さんからどうしてお花には鮮やかな色が、香りが、形があるのか、人の歴史と花の繋がりなどこれまで身近にありすぎて知らなかった「花」について学びました。
最後は、2つのワークショップで学んだことを活かしていよいよ「なかやま雪月火」ストーリーづくり、そして発表。話のベースとなるのは「雪の中に咲く幻の花」。それぞれが考えた幻の花の絵とともに発表されたストーリーは、シリアスで涙を誘うものから、大爆笑の渦で包むものまで多種多様。
今回ここで作ったストーリーの中から1つが、「なかやま雪月火」実行委員会の方々の選考により決定します。ストーリーが決まったら次は香りづくりです。
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