2017年2月5日
3回目のプロジェクトは「劇場」のステージでプロジェクトコアメンバーによる「福島から発信したいメッセージ」のプレゼンテーション。
プレゼンテーションの後は、東北で活動を続けるコミュニティ活性プロデューサー 吉川由美さんの講義とワークショプが行われました。
まずは、エアアロマで働くかたわらプロの舞台俳優としても活躍する篠崎大輝による“プレゼンテーションワークショップ”からスタート。
滑舌の練習や緊張のほぐし方など、舞台俳優ならではの演劇のメソッドで、遊びながら会場が一気に笑顔になり、プレゼンに向けて高揚感に包まれます。
そして、1人ずつプレゼンテーション、本番。
「ふくしまをひとつに」 「ふくしまの魅力の発信」 「世界に届くふくしまの風」 「美しいふくしま」 「ふくしまはあなたに寄り添う
気持ちのこもった優しさ、弾ける笑顔でこれから福島を支えていこう、と強さを頼もしく感じさせながら、希望の光が見えるプレゼンテーションでした。
客席に集まったゲストの方々は、東北の復興や町のブランディングに関わってきた方が多く、ご本人の経験から質問やアドバイスがプレゼンターにされました。
そして会場のゲストから福島の若者がこんなにも故郷を思って考えているという事に励まされる、というコメントも多くありました。
「ふくしまというバラエティに富んだ土地をひとつのイメージにできるなんて素晴らしい」 「若い力でもっともっとやらかして」 「大人の力をもっと借りて、大人を巻き込んで!」 「被災した人にしか言えない、寄り添う優しさに鳥肌が立ちました」
などなどゲストからもプレゼンターから熱く真っ直ぐな気持ちを受け取り、心がこもった感想や言葉が次々に出てきました。
プレゼンテーションの後は、仙台市生まれのコミュニティ活性プロデューサー、吉川由美さんを講師にお迎えして、セミナーとワークショップが行われました。
吉川さんが東日本大震災以前から南三陸町で取り組んでいた、「きりこプロジェクト」の話、子どもたちの歌作りワークショップのお話など、アートで、人と場所、
人と人、震災後と震災前の時を繋げてきた様々な取り組みをお話いただきました。
会場中が息を飲んで話を聞き、会場のあちこちからすすり泣きが聞こえました。
震災前の記憶を東北の文化である切り紙を使って描き、メッセージにする「きりこプロジェクト」はティファニー財団賞という賞を受賞しています。 吉川さんは、その土地になじんだ方法で記憶を伝えていくことが大切だと言います。
そして、吉川さんの演出のもと南三陸町の子どもたちが自分たちの言葉で作った「小さな幸せ」の歌には、力強い子どもたちの希望がありました。
ひとりひとりの想いが形になり、それを通して人と人が繋がっていく、そしてそれが「生きていく強さ」となり未来に繋がっていくことを今回のお話で気づくことができました。私たちのこのプロジェクトもそうありたいと、心から思いました。
セミナー後は、みんなで身体を動かしながら演劇のワークショップ!
芸術の力で、全員が自然に一体になり、いつの間にか本音が出て楽しく表現できる時間になりました。
芸術の力を借りることで「楽しい」「辛い」「悲しい」 などポジティブな想いもネガティブな想いも「伝える」ということを学びました。
次は、いよいよ、「想い」を形にしていきます。
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