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第5回 ふくしまの香り発表@在日オーストラリア大使館

2017年8月25日



第4回目で、みんなで選んだふくしまの虹色の香り。 大切にしたいそれぞれのふくしま、風景や歴史、文化、そしてふくしまへの想いがそれぞれ、赤、橙、黄、緑、青、紺、紫、桃、白の香りになりました。 香りとプロジェクトのこれまでの活動についての発表は、2017年8月25日(金)、東京都港区にある在日オーストラリア大使館で開催されました。 虹色の香りが完成した4月から、発表が行われた8月までの間に、さっそく虹色の香りの中から「緑」の香りをベースにしたオリジナルの香りが、いわき市立いわき総合図書館に導入されました。 発表イベントには、導入場所からいわき市いわき総合図書館 館長、メンバーへのエールを送るため、大臣官房福島復興推進グループ 福島広報 戦略・風評被害対応室からもゲストスピーカーとしてお越しいただきました。

発表イベントで大切にしたのは、「五感で感じてもらう」ということ。 本プロジェクトは、毎回ワークショップの講師に様々な分野のプロフェッショナルをお呼びして、復興の概念を形にする具体的な手法やプロセスを、五感を使って学んできました。 発表も来場いただいた皆さんに感じでもらおうと、香り、音、映像・展示、味覚… と様々な工夫がされました。 オープニングは、第4回目の「自然の美しさと調和する舞踊の鑑賞とワークショップ」で講師を務めていただいたバリアージ舞踏団の演目『ふくしまの白』でスタートしました。白い雪で覆われた寒く厳しい東北に、あたたかい春が訪れる季節の移り変わりを踊りと香りで演出しました。


メンバーからの香り発表は、1年の活動を通して学んだことや感じたこと今後どういったことをしていきたいのか、プレゼンテーション式で行いました。









「プロジェクトを通して心が強くなれました。」

「香りは人と時代を繋ぐものだと思いました。」

「福島を見つめ直して、本当に伝えたいことを考えることができました。」

「福島は美しいところです。私たちが見つけ出した福島の香りが、福島を知る いいきっかけとなってくれたら嬉しいです。」

「香りを嗅いだときにふと福島を思い出して、身近に感じてもらいたい」


これまでプロジェクトを通して、ふくしまから伝えたいことを様々な形で話合い、考えてきました。 目に見えない香りが「記憶に残る体験」という形で心に刻むように、福島もそうありたい、何より「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えたいと多くのメンバーが語りました。

 

メンバーのプレゼンテーション終了後は、福島の「香り」9種類を集録した小冊子が配布されました。 小冊子には、虹色9色と、それぞれの色が想起させる福島の言葉が収録されています。小冊子は今後、福島県内の図書館や地方自治体に配布される予定です。







 

「ふくしまの緑」の香りをベースにしたオリジナルブレンドを導入していただいた、いわき総合図書館 夏井館長からは「図書館に香りがあることで、利用者の皆さんが癒され、穏やかで、優しい気持ちになり、図書館をいとしく思い、また、他の利用者のことを思いやりながら、図書館を利用していただけるようになるのではないかとも考えています。」とコメントをいただきました。

また、「福島の若者へのエール」として大臣官房福島復興推進グループ 福島広報 戦略・風評被害対応室 室長補佐 齋藤さまよりメッセージをいただきました。 「色や香りを取り入れた復興への活動は、地から強い生命力や多様性を感じます。政府は五感に訴える事は苦手な分野なので今後もぜひ力を貸してください。」

 

閉会後はフリーセッション! フリーセッションでは、第4回目のワークショップでも登場した「おむすび」と会津の地酒が振る舞われました。「おむすび」ワークショップでメンバーが考案したメニューも登場しました。



 

2018年度、ふくしま香LINKプロジェクトはセカンドシーズンに入ります。来年のテーマは「観光と香りをリンクする」です。 2018年度前半の取り組みとして、2月に南会津郡下郷町で毎年開催されている「なかやま雪月火」を香りでブランディングする予定です。 そして… 2017年1年を通してTOMODACHIイニシアチブにはサポートメンバーとしてプロジェクトを支えていただきましたが、2018年度からは、「ふくしま香LINKプロジェクト」は、「TOMODACHI ふくしま香LINK プログラム」として、正式にTOMODACHIプログラムの一部になることが決定しました。 来年も引き続き、「ふくしま香LINKプロジェクト」改め「TOMODACHI ふくしま香LINK プログラム」の応援をよろしくお願いします。



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